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「出産の痛みを和らげて、リラックスして赤ちゃんを迎えたい」
そんな想いから、無痛分娩を選ぶママが横浜でも増えています。
一方で、「陣痛が弱まるって本当?」「麻酔は赤ちゃんに影響ないの?」といった不安な声や、インターネット上のさまざまな情報を見て、一歩踏み出せないでいるマタママさんも多いのではないでしょうか。
一生に一度の大切なお産だからこそ、漠然とした不安を抱えたままにはしたくないですよね。
この記事では、無痛分娩を選ぶ前に知っておきたい「デメリット(起こりやすいこと)」と、「リスク(まれな合併症)」を分けて、正しく、やさしく解説します。
無痛分娩のリスクはゼロではありません。だからこそ、万が一の事態にも迅速に対応できる「病院選び」が、他の何よりも重要になってきます。
横浜で安心して無痛分娩に臨むために、知っておきたいポイントを一緒に見ていきましょう。
無痛分娩への不安を整理するために、まずは2つの言葉を分けて考えてみましょう。
メディアではこれらが混同されて「怖い」というイメージだけが広まってしまうことがありますが、正しく知れば、何を基準に病院を選べばいいかが見えてきますよ。
どちらもきちんと理解した上で、納得して無痛分娩を選べるように、それぞれを詳しく解説していきます。
まずは、無痛分娩を選ぶ前に知っておきたい、比較的起こりやすい4つの「デメリット」から見ていきましょう。
「無痛」という言葉から、「まったく何も感じなくなる」とイメージするかもしれませんが、実際は「痛みを和らげる=和痛(わつう)」に近い状態を目指すことがほとんどです。
麻酔の効き方には個人差があります。多くの場合は、陣痛のピーク時の鋭い痛みが和らぎ、「赤ちゃんが降りてくる感覚」や「お腹が張る感覚」は残ることが多いです。
むしろ、ママ自身が「いきむ感覚」を掴めるように、あえて感覚を少し残すよう麻酔の量を調整してくれる病院もあります。リラックスしながらも、赤ちゃんと一緒に頑張るお産を体験できるのはメリットとも言えますね。
麻酔の影響で、子宮の収縮(陣痛)の波が少し弱まったり、間隔が長くなったりすることがあります。
その結果、お産が長引く場合には、子宮の収縮をサポートする「陣痛促進剤」を使う割合が、普通分娩(自然分娩)に比べて少し高くなります。
また、麻酔でいきむ感覚が分かりにくくなることで、最後の一押しをサポートするために、赤ちゃんの頭を器具で優しく導き出す「吸引分娩」や「鉗子(かんし)分娩」になる可能性も、普通分娩よりは高まる傾向にあるとされています。
無痛分娩は、基本的に健康保険が適用されない「自費診療」となります。
通常の出産費用(分娩料や入院料など)に加えて、無痛分娩のための麻酔処置や管理料が「追加費用」としてかかります。
病院によって設定金額は異なりますが、横浜市内の産院では、おおむね10万円~20万円程度を追加で設定しているケースが多いようです。
麻酔薬の影響で、以下のような一時的な症状が出ることがあります。
これらは「マイナートラブル」とも呼ばれ、多くは一時的なものです。お産の間、助産師さんや医師がママの状態をしっかり管理し、一つひとつ丁寧に対処してくれるので安心してくださいね。
次に、発生頻度は「非常に低い」ものの、ゼロではない「リスク(合併症)」について解説します。
ここでご紹介することは、数千回から数万回のお産に1回程度、あるいはそれ以下という、とてもまれなケースです。病院では、こうした事態を避けるために、麻酔科医や産科医が細心の注意を払って処置を行っています。
不安になりすぎる必要はありませんが、「万が一」のために知識として知っておくことも大切です。
麻酔の細い針が、目的の場所(硬膜外腔)よりも少し深く入ってしまった場合に、産後、起き上がると強い頭痛が起こることがあります。多くは安静や点滴で改善しますが、症状が強い場合は「ブラッドパッチ」という特別な治療を行うこともあります。
非常にまれですが、麻酔薬が誤って血管の中に多く入ってしまった場合、耳鳴りやろれつが回らないといった症状が出ることがあります。早期に発見すればすぐに対処可能です。
麻酔を入れた背中の空間に、血のかたまり(血腫)や膿(膿瘍)ができて神経を圧迫してしまうことです。背中の痛みや足の麻痺などが起こる可能性があり、急いで検査や処置が必要になります。
麻酔の針やカテーテル(細い管)が、直接神経に触れてしまった場合に、一時的に足のしびれなどが残ることがあります。多くの場合、自然に回復すると言われています。
こうした合併症は、いずれも迅速な診断と専門的な処置が必要です。だからこそ、「どこで産むか」という病院選びがとても重要になってくるのです。
デメリットやリスクを理解すると、少し不安になってしまったかもしれません。
でも、それらを最小限にし、万が一の際にもすぐに対応してもらえる病院を選べば、無痛分娩はママと赤ちゃんにとって非常に心強い選択肢となります。
横浜で安心して無痛分娩を受けるために、ぜひチェックしてほしい「病院選びのポイント」を4つご紹介します。
最も大切なポイントの一つが、「誰が麻酔を行うか」です。
お産を担当する産科医が麻酔も兼任する病院もありますが、理想は「麻酔科医(麻酔の専門家)」が常駐し、麻酔の管理を専門に行ってくれる体制です。
また、「計画無痛分娩」だけでなく、予定日より早く始まった「自然陣痛」や、夜間・休日の急なお産に対しても無痛分娩に対応してくれる「24時間体制」かどうかも重要です。
(チェック!)
JALA(無痛分娩関係学会団体連絡協議会)の公式サイトでは、各施設の体制が公開されています。当サイト「やさしい分娩施設なび」でご紹介している横浜の5院は、「自然陣発(自然な陣痛)にも24時間無痛分娩対応可能」と公表している、体制の整ったクリニックです。
麻酔の管理や、万が一のトラブルシューティングは、経験が非常に重要です。
無痛分娩の症例数が多ければ多いほど、医師や助産師、看護師さんたちが無痛分娩中のママや赤ちゃんの状態管理に慣れている、という安心材料になります。
(チェック!)
病院のホームページやJALAのサイトで、年間の無痛分娩件数を確認してみましょう。当サイトで厳選した5院は、いずれも「無痛経膣分娩件数が年間200件以上」という豊富な実績を持つ施設です。
お産は、無痛分娩であってもなくても、何が起こるか分かりません。
万が一、赤ちゃんの元気がなくなったり、お産がなかなか進まなかったりして「緊急帝王切開」が必要になった場合、すぐに手術室に移動して対応できる体制が整っているかは、母子の安全のために不可欠です。
また、クリニック(診療所)の場合は、もし赤ちゃんにNICU(新生児集中治療室)でのケアが必要になった際などに、迅速に連携できる近隣の総合病院(高次医療機関)と、どのようなネットワークを持っているかも確認しておくと安心です。
ママ自身の「納得」も、安心なお産には欠かせません。
メリットだけでなく、今回解説したようなデメリットやリスク、費用について、事前にきちんと説明してくれる病院を選びましょう。
多くの病院では、妊娠中に「無痛分娩学級(両親学級)」などを開催しています。そうした場で、直接医師や助産師さんに不安な点を質問し、疑問を解消しておくことが大切です。その対応が丁寧かどうかも、病院を見極める良いポイントになりますよ。
無痛分娩のデメリットやリスクを知ることは、不安になるためではなく、「自分と赤ちゃんに合った病院」を選ぶための大切なステップです。
リスクをゼロにすることはできませんが、体制と実績が整った病院を選ぶことで、そのリスクを最小限にすることは可能です。
横浜には、高い技術と手厚いサポート体制で、ママの「こう産みたい」という想いに寄り添ってくれる病院がたくさんあります。
わからないことや不安なことは、ぜひ健診の際に医師や助産師さんに質問して、一つひとつ解消していってくださいね。
あなたが納得のいく、素敵なお産を迎えられることを心から応援しています。